スロハユニフの工作日誌

Yahooブログ終了のため引っ越しました。

2017年09月

参考までに、我が家にあるオリジナル状態のバックマンのセットです。
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取扱説明書の印刷は1969年6月とあります。更に前ですね。
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先に話した、本体ケース接続状態のパワーパックです。この状態でスイッチ・レバー操作が可能です。電源コードは裏から通っています。
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当時を模した操作状況は過去記事を参照してください。(5年前の記事)



次に、Bachmann・0-4-0 Shifter&Tender車両セットを簡略化した、童友社のセットです。
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1980年前後に発売、初めて買ってもらった私の記念すべきNゲージです。
構図など、最初のバックマン製品のイラストをかなり意識していますね。ただ中の製品にかなり近づけたイラストだと思います。

ケースを開けた状態です。(Aタイプ)
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バックマン製品同様にボイラーは灰色(オリジナルは明るいガンメタリックですが)、付属は黄緑色の無蓋車(オリジナルの色に似せていますがプラ地色)と赤いカブースです。線路は緑色です。ロッドは黒くなりましたが間引かれています。
下の空洞に単2電池(5本)を入れてパワーパックになります。ただし古いものなので使ったことはありません。
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操作部です。前後進の切替は出来ず速度調整のみです。
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こちらはBタイプです。
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ボイラーは黒、付属は茶色の有蓋車と黒いカブースです。線路は茶色です。このBタイプは機関車、貨車共に日本の車体色に準じており、おそらくこちらの方が売れていたのでは・・・?と思います。(現に当時の私が買って貰ったのはイトーヨーカドーの売れ残り品(500円)のAタイプでしたから)

そして単品ですが、最近まで発売されていたShifter&Tenderです。
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PENNSYLVANIAとありますが、車体ナンバーは同じNo.96です。
大幅にリニューアルされ、キャブは小さく、ロッドは金属の簡易形になりました。

上から最初期、中期、後期のShifter&Tenderです。
(とはいえ中期は童友社向け簡易制作の廉価版です。)
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大きな違いはロッドですね・・・オリジナルの複雑なロッドは走行に支障が出るからか、どんどん省略化されていきます。
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前面からです。金型が左から右にどんどん緩くなっていきます。最初期にあった端梁上の解放テコ?は以後省略されてしまいます。
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上からです。後期は金型が傷んだのか、一部ドームは作り直されています。この角度から見ると、後期のキャブの小ささが目立ちます。
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テンダーです。遊び心のスコップが残り続けたのは嬉しいですね。
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こうやって半世紀近く、細々と売られ続けたShifter&Tenderですが、ついにカタログ落ち、在庫のみが流通しているようです。現在の小型モーターによる滑らかな動きの小型機関車には遥かに及びませんが、世界中の多くの人たちが手にした名機であったと私は思っています。
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長々とした半世紀前の模型話にお付き合い下さり、ありがとう御座いました。<(_ _)>


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線路です。もう40年以上経っているので一部のプラが劣化し欠損しています。
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こちらは押し込み式のリレーラーです。このような細長い五角形の板の裏側に枕木間に挟むダボがあり、好みの場所に設置できました。
現在に至るリレーラー線路のルーツはこの小さな部品にあった、と言っても過言ではありません。
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これは最初期の片側のみのものですが、その後は両方向対応の六角形のものになりました。そしてその後、渡り板を表現した「踏切線路タイプ」へ、そしてユニトラックやファイントラックのリレーラー線路につながっていきます。

線路を組んでパワーパックに接続し、走行させてみます。線路状況が悪く、たくさん牽くと脱線するので機関車+炭水車のみです。
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勢いよく走りだしました・・・
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写真を撮ろうとした時に線路の段差で炭水車が外れたらしく、直後に衝突・・・本当に当時はこんな「事故」ばかりでした。
子供(そしてそれを見守る大人)が安心して遊べるようになったのはTOMIXの線路を皮切りに各社道床付線路を出すようになってからのことです。(ちなみに我が家の場合、1畳ほどのベニヤ板(枠付き)にプラン集から参考にした線路を釘打ちしていたので、まだ遊び良い方でした)
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続きます。


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車両以外の紹介になります。

リレーラー・・・いや、これは父が追加で入れたものでしょう。ソニーのリレーラーを関水金属が引き継いだもの、と云われています。ユニトラック発売後もしばらくは売られていたと思います。
精度が良く、当時の各社リレーラーの中でも一番「車両が綺麗に乗せられた」覚えがあります。
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パワーパックです。こちらはTOMY名義の初期のものですね。
「HOBBY TRANSFORMER」ってアメリカ人どれだけ『あの変身ロボ』が好きなんだろう・・・と一瞬思いましたが、「玩具用変圧器」ですね。下に「POWER PACK」とも書いてあります。当時の人たちが「トランス」や「パワーパック」と言っていたのはこういうことなのでしょう。(現在のトミックスでは「パワーユニット」と呼んでいますが)
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日本規格の電気製品をバックマン自身が製造した訳ではなく、国内パワーパックメーカーが係わっていた可能性があります。同様の構造のものがKATOにもありました。

構造は至ってシンプル、前後進切り替えスイッチと速度レバーのみです。これはのちのトミーの、そして初期の関水金属のエントリーモデルのものに共通します。黎明期は海外メーカーと線路等共用していましたので、ATLAS→KATO、BACHMANN→TOMYと、それぞれのルーツがあります。
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後ろ側はDC/ACの接続ネジです。U字型の金属端子がある場合は楽ですが、無い場合は剥いた配線を捩って巻きつけてネジ留めします。
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取扱説明書から・・・バックマンの場合、このようなデザインでした。ちなみに両端にある白い穴はネジ留め用です。オリジナルのケースではネジで留められ、ケースに組み込まれた状態で運転・・・ということも出来ました。
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同じく取扱説明書から、Shifter&Tenderの分解図です。
細かな説明となっており、分売した部品で修理も可能でした。
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その部品単価表です。今でもバックマン製品はこのように部品のバラ売りを行っています。
ただ日本からだと面倒ですね・・・以前にCタイプディーゼルのギヤを買おうと試みましたが、結局諸々で高くなり、断念しました。
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続きます。


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1970年製(取扱説明書記載より)のバックマン車両セット、貨車編です。

ボギー有蓋車です。黒地に水色の扉、表記は「B&M」とあります。
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ボギー無蓋車です。薄いエメラルドグリーンで塗装されています。表記は「P.&L.E.」とあります。
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細かくブレーキハンドルもあります。
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ボギータンク車です。銀色で「Mobilgas」と、また赤いペガサスが描かれています。
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こちらも手すりは線材で作られています。
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最後にボギーカブースです。派手な黄色地に赤字で「UNION PACIFIC」とあります。また、この車両のみカプラーは車体側にあり、以降も踏襲され続けます。
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連結して走行ベースで走らせてみましたが・・・この張り出したロッドがホームに干渉してしまいます。
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走行自体は昔ながらで、特に問題ありませんでした。
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続きます。


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急な離島出張などのために一週間お休みいたしました。m(_ _)m

これは少し前の話・・・実家の帰省の折、父から貰ったものです。
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いきなり話は脱線しますが、実家の近所の森林公園が綺麗になっていてビックリしました。
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どうも少し前にテレビ東京の特番で「池の水を抜く」旨のTV撮影があったらしく、そのお蔭で綺麗になったとか。
録画していた再放送分を見ましたが、確かに池を清掃していました。ただ、その脇にある木曽森林鉄道の車両たちには全く触れられず、画像にも映りませんでした。この注目された機会に整備してくれれば・・・と願うばかりです。
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話を戻します。
それはかなり昔のNゲージセットでした。元のプラ箱は壊れたらしく、桐箱に入っています。
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中はこんな感じ・・・機関車の屋根の塗装が剥げていますが、他は大丈夫そうです。
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取扱説明書の印刷は1970年8月とあります。トミーナインスケールの誕生は1974年ですから、それ以前ということになります。
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個別に見ていきます。
C-16A‘Shifter&Tender’です。
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何度か記載していますがB&Oのタンク機「C-16T‘DockSider’」
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のテンダー化改造機で96号機及び99号機のみと、実際はかなり珍しい機体といえます。
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この模型はNo.96を記しています。
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ボイラーはダイキャスト製なのですが最初のオリジナルだけあってまだ型がしっかりしています。また、煙室扉前に金属線で解放テコ?のようなものがあります。
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テンダーは柵もきちんとあります。(廉価版では略)
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これは以後も続くのですが、このスコップ表現は秀逸ですね。
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特徴的なロッド類です。オリジナルはこのように明灰色のプラ地です。動かすとかなりシャカシャカ動いて面白いですが、羽目を外すとロッドが耐え切れず外れます。(直すのが大変)
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続きます。


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