スロハユニフの工作日誌

Yahooブログ終了のため引っ越しました。

2016年12月

猫屋電鉄ホハフの気動車化(復旧?)にあたり、外観上で大きく変わるのはヘッドライトの設置でしょう。
fb2fb669.jpg



ただ単にパーツを載せて完了とすれば簡単なのですが、ここは9mmナローです。ヘッドライトもひと回り大きくすれば点灯化も出来そうです。奮起して自作でLEDのヘッドライト点灯・設置を目指します。

用意したのはウェーブ製の3mm真鍮パイプです。
cd67afaa.jpg



プラパイプでも良かったのですがLED設置加工の際に歪んでしまう可能性を考えて強度を取りました。

これをカッターでコロコロ転がして切ります。切った所を綺麗に仕上げます。
43c80b33.jpg



チップLEDは家にあった1608の極小の白色のものが家にありましたのでこれを使います。
このサイズのハンダ付けは苦労させられますが、以前習作した経験が生きました。LEDと抵抗をハンダ付けします。
無事に成功、点灯を確認します。
34c71edb.jpg



先ほど整形した真鍮パイプにチップLEDを差し込み、裏側からプラリペアで固定します。
5ba5fd94.jpg


40c48acf.jpg



プライマー、近似の阪急マルーンでライトケースを塗装します。
fafba742.jpg






にほんブログ村 に参加しています。お気に召しましたら下記のリンクをポチッとして頂けると励みになります。




昨日のブログで「気軽に改造出来るかも」と意見提示しましたが、自身が一番意欲的に思ったのは事実です。
キハの方のディティールアップも行いたいのですが、気になるのはホハフの方です。この付随客車、電装解除?エンジン取外し?された様にも思えます。それを復旧させてみたい欲求に駆られました。
cbedbfab.jpg



とはいえトミーテックによると「動力化はキハのみ」と謳っています。Nゲージ動力を取り付けるアダプターもホハフの方にはありません。

ホハフ自体の台車間を見るに15.5m~16m級のようです。厳密に動力化するなら16m級の動力ですが、単行~2両程度で片台車駆動でも問題ないこと、動力のストックがあること、改造等で扱い慣れていることから15m動力、TM-04を使用します。
b3195a65.jpg



いきなり動力に手を入れる前に、どのような雰囲気なのかをチェックするために仮組みすることにし、手元の15m車両のTM-02を使います。
動力ユニットの側面に両面テープを貼り、ストローを切ったものを貼り付けます。ストローを用いるのはスペーサー代わりにバネのような感じで車体を軽くホールドするためです。
33aaf359.jpg



ストローを軽く押し潰して車体にはめ込みます。
30104df7.jpg



走行試験です。
2bc94a48.jpg



スルスルっと動きます。バランスも良いようです。
1af85704.jpg



15m動力のTM-02はスーパーミニカーブレールも対応します。片側台車のみの駆動ですが車体がプラ製であり負荷はそんなに掛かりません。

キハと並べてみます。
正面2枚窓のキハと3枚窓のホハフ、全長も異なり良い対比です。
0a7b6152.jpg



仮で動力を組み込んでみましたが、思った以上にキハとして復旧させると面白そうな車両になりそうです。

部品を揃えて、本格的に走行化を目指したいと思います。




にほんブログ村 に参加しています。お気に召しましたら下記のリンクをポチッとして頂けると励みになります。




9mmナローの猫屋線ですが、連結はアーノルドのままです。
ee1e5e6f.jpg



今回ダミーで朝顔形連結器を期待したのですが、そのようなパーツが無いのは非常に残念です。特殊な連結器だけに目立つ部分なので、連結機能なしでも是非欲しかったところです。

しかも標準の鉄コレ用の簡素なプラバネ式のもので下に垂れ下がり、見た目を大きく損ねています。
9f1b6eaa.jpg



簡易ながら、カプラーをそれっぽく改造します。コの字のアーノルドカプラーを加工し、T字型に整形します。垂れ下がり防止にゴム系接着剤で水平に固定し台車アダプターに取り付けます。
e30bced5.jpg



朝顔型のような見た目に見えたら幸いです。
本当はピン穴を表現したいのですが、それは別設計でいずれ・・・
fa99154c.jpg



ホハフは車輪交換とウェイト搭載です。
板鉛を多めにし、少し重くしています。
eb7265d1.jpg



ホハフは下側まで塗料が回っています。また、屋根も別体化され運転台仕切?のようなもあります。
c01f3fdc.jpg



完成し、試運転です。このサイズで2両連結は難しいのでキハのみです。
9c5bbf61.jpg



ミニカーブレールにローカルホーム、Nゲージサイズですが不思議と似合います。
89d86d71.jpg



小さなスペースで楽しめるナローゲージの醍醐味ですね。

総括すると、価格相応かといわれれば高いと思います。中途半端過ぎるのです。
塗装は吹き残し・ムラがあり、ダミーカプラーや後付の付属品はなし、シールもなし、屋根やヘッドライト・テールライトの造形の手抜き感・・・
悪い言い方で云わせて頂くなら「良く出来た津川洋行製品」というレベルだと思います。
もしかしたら・・・主流のNゲージの鉄コレシリーズに比べてこのナローゲージプロジェクト?の方は開発予算と人員が厳しいものだったのかもしれません。
津川洋行コッペルやワールド工芸プラシリーズのように「グレードアップ用エッチングパーツ」なんてオプションもあっても良かったと思います。(それとも玩具メーカーなので鋭利なエッチングは許されず、『パーツならガレージキットメーカーへ』と誘導したのでしょうか)

ただ、化ける可能性を秘めているのも事実です。トミーテックでは1/80の車両もありますし、ストラクチャーも出てくれば、箱庭的な面白さです。かつてのブームが再来する可能性を秘めています。
予算的に厳しいなら、「ペーパーキット素材」としてストラクチャーのデータを公表するのもアリだと思います。(例えばナローに転用できそうなTOMIXの対向式ホームの待合室や駅名票の差し替え部品とか)

とにかく、売り続けてくれれば風は吹くかもしれません。
再販ではリニューアル、もしくはパーツ別売を期待します。もう少し精度を高め、アフターパーツが揃えば工作する人も増えると思います。この大きさだと改造工作は簡単で楽しそうです。




にほんブログ村 に参加しています。お気に召しましたら下記のリンクをポチッとして頂けると励みになります。




昨日購入した猫屋線の旧塗装ですが、前話が長くなり過ぎました。
fcba3593.jpg



早速細かいところを見ていきたいと思います。
(Nゲージでいうと)キハは17m級、やや小ぶりなホハフは15.5~16m級のようです。
ccc1cffc.jpg



キハの台車は独特で、動力ユニットのように車軸間をカバーで挟み、台車レリーフを外しても枠だけは残ります。
5f9d9d37.jpg



プラ車輪自体は例の癖のある新車輪、ただでさえ転がりが悪いところを車軸内側で受けているため、とても転がりが良くないです。また、このプラ車輪を見てのとおり、中空車輪のように両車輪間がこの太さのものでないと安定しません。
このキハをT車として運用するのは工夫が必要かもしれません。

一方、ホハフの車輪は鉄コレ初期のもののようなスポーク表現のある細軸です。ただバリが有り精度は落ちてしまった感があります。
cf0b3d03.jpg



この2種類の車輪を並べてみると、違いのあることに気が付きました。
2e036276.jpg



片方のフランジの位置を合わせると、新車軸の方が0.5mm程度内側になります。また、上から見たフランジ幅、そして車輪厚さが新車軸の方が太いです。
こうやって見ると精度が高かった旧プラ車輪に比べ、かなり造りが甘いことが確認できました。この新プラ車輪は走行用には適さないと考え、プラ車輪を使うようなときでも旧規格の物に振り替えるようにしたいと思います。

ライトは酷いですね・・・初期の鉄コレのライトの転用か?と疑いましたが一応ナローの小型灯です。なんか方向もおかしいです。(修正)
72748718.jpg



もう少し大きく、レンズも別パーツでしたら見栄えも良くなるのですが・・・余裕があったらエコーモデルのに交換したいですね。
テールライトも出っ張りに赤刺しだけ、もう少し頑張って欲しかったです。

キハを動力化します。
基本的に手順通りに行えば大丈夫ですが、幾つか注意点を・・・
c158e54d.jpg



まず、台車レリーフのハメコミがかなりきつく、外すのに力を使います。部品を壊さないためにも、台車を外して分解して、車輪のない状態で台車枠を外した方が安全です。
84c34511.jpg



床下パーツは簡単に外れますが、タンクがユルユルなので、位置を間違えないようにマーキングのうえ、ゴム系接着剤で接着すると走行中に脱落・・・となりません。
3033dcd7.jpg



それにしても車体下部の吹き残しは酷いですね。
3d7cb20c.jpg



初期の鉄コレを思い起こさせますが、あちらは税別400円でした。こちらは2両で4,200円です。大きなモデルなので下側も見えますし、価格に見合ってないズサンな仕上げといわざるを得ません。




にほんブログ村 に参加しています。お気に召しましたら下記のリンクをポチッとして頂けると励みになります。




トミーテック・ジオコレの新機軸です。
96caca09.jpg



日本では量販メーカーによる9mm線路によるナローゲージは未開拓の分野です。
ひとつにリスクのある分野であることが大きいです。そのものが既に廃れているものが多く、「知りえない」ジャンルであるからです。一部で実車が保管されていたり動態保存されていたりしますが、それが何であるかさえ分からない人が殆んどです。
ea127bf8.jpg



もうひとつは現在のユーザーの走行環境です。実編成通りの車両をセットで揃えます(というよりはメーカーがセット販売するので仕方ないです)が、『実編成は全て揃えたい、でも走行環境(レイアウト)は自宅でなくていい』というある意味「上下分離方式」が模型鉄道の世界では先行しています。これは「ミニ四駆(車両は自宅・コースは模型店頭)」で確立され、そういう環境で育っていればレンタルレイアウトも納得できます。
1057cd80.jpg



自宅走行の方は、きちんとシステム化された線路、完成品のストラクチャーで走らせる・・・
統計などないでしょうが、全ユーザーのうちNゲージ6両編成(以上)を止められる固定レイアウト(最低一畳以上)を所有している割合って、かなり少なのでは?と思います。
9ab61ade.jpg



話が脱線しました。
今の精密で精度の高い模型の世界に反し、ナローゲージはそのものが手作り感満載のハンドメイド規格です。
bd6a69ac.jpg



線路も歪んだ不安定な狭軌・・・
9bd41e30.jpg


7428640b.jpg



手作り感溢れる異形の車両群・・・
59d4f2d8.jpg


bf4172b6.jpg


e149a03f.jpg


70c55403.jpg


精確で安定した走行を目指し続けるメーカーとして躊躇するのも理解できます。

このあたり、中小のガレージキットメーカーによるものを組み立てるのが主流でした。
2533a2cb.jpg



乗工社(会社はなくなりましたが中古で、また運材車は別会社で現在も生産)やワールド工芸、モデルワーゲンあたりが有名です。また、無い場合は自作という手段になります。
e30e0400.jpg



20年ほど前、津川洋行が西大寺の端単や酒井・加藤の車両を積極的に出していた時期もありますが、新規ラインナップは途絶えたままです。
bfaccb62.jpg



そんな中で、トミーテックの挑戦です。
とはいえ、9mmナローは以前に唯一の・・・ウェスタンリバー鉄道がありましたから、再挑戦というべきでしょうか?(金型が残っていれば再生産して欲しいですね・・・)

我が家には少しづつ集めて30両程の機関車・運材車・トロッコ等が有りますが、大型の気動車・客車というものは無く、今回の製品化にはかなり期待しておりました。
a52a2a0f.jpg


5d00e790.jpg



尾小屋鉄道を思わせる車両群・・・あずき色の下回りの旧塗装、鮮やかな水色の下回りの新塗装(客車はHゴム窓化と扉配置が異なります)がラインナップされましたが、無難で扱いやすそうな旧塗装を予約、遅ればせながら引き取ってきました。幸い、キハの方の指定動力であるTM-07Rも残りわずかで残っていたので同時購入する事が出来ました。
4fc8516b.jpg



※発表当初は旧塗装は国鉄気動車色を思わせる朱色でした。模型ショウ等でもこの色が走行しているようでしたが変更されたようです。富井電鉄が茶色系のオリジナルでしたので合わせたのでしょうか?


動力に比べて紙箱のパッケージが大きいです。Nゲージだったら6両入りそうです。
車体は・・・プラレールをひと回り小さくした大きさ、ダイソーの電池駆動の鉄道車両くらいの大きさです。箱を開け、車両を取り出します。Nゲージと比べて大きいです。
f45e8759.jpg



裏面には架空の路線図があります。
1605e69d.jpg



猫屋線は国鉄「町中」駅と富井電鉄本線の「電鉄町中」駅と隣接しており、川を越えて山の方へ、終着の猫屋駅からはバスで本線「富井」駅と接続、そこから先はバスで鉱山線の始点に行けるようです。鉱山線が気になります・・・

動力化の方法はその下にあります。アダプターを介する以外はNゲージの鉄コレと一緒です。
59c8baf3.jpg



気になったのがディスプレイ用線路です。路盤のヨレヨレ感と枕木の心細い感じが良く表現されています。
e9814387.jpg



黄土色の整形色と線路の踏面の銀色が、初期の鉄コレ線路を彷彿とさせます。しかしながらベース台は略され表記が線路と一体化された様子は現在の鉄コレを準拠としているようです。

車両を展示台に並べてみます。
5411bcb7.jpg



大ぶりですが良いですね。
モデルの詳細、動力組み換え等は明日に・・・




にほんブログ村 に参加しています。お気に召しましたら下記のリンクをポチッとして頂けると励みになります。




このページのトップヘ