スロハユニフの工作日誌

Yahooブログ終了のため引っ越しました。

2016年06月

就職が決まり、最初の赴任先は下町・墨田区の小さな事務所でした。
千葉から通勤するにあたり、家から事務所まで、直通で行けるのが京成線でした。成人し独立するまでの間、毎日のように出会っていたのが3500形でした。
ステンレスの厳ついボディーに快適な冷房、乗り降りしやすい両開き扉、柔らかいクッション・・・他の系列の車両もありましたが、やはり一番のお気に入りは3500形で、選んで乗っていたほどです。

時が流れて20年、新系列に譲る様に数を減らし、随分と小世帯になりましたが、まだまだ元気で安心です。(写真は近似のものということで現在の3600形です)
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現在は埼玉県ですが殆んどの人生を千葉で過ごしましたから、京成電車をはじめ小湊鉄道、いすみ鉄道、銚子電鉄・・・やはり愛すべきは千葉の電車たちです。

この3500形はグリーンマックスから板キットとして長く発売され、頼まれて作ろうとしたもののかなりの難しさで断念した思いがあります。
これがマイクロエースからの「高価格完成品セット」ではなく、比較的安価な鉄コレで出たのは驚きでした。振り返ってみると過去にも京成はなく、初めての製品だそうですね。

6月末を指折り数え・・・そして本日購入しました。
4両編成で5000円超・・・鉄コレも高くなりましたね。それでもマイクロエースに比べれば安いものです。
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パッケージは例に拠った鉄コレのものですが、ブリスターから見える赤と青の細帯が京成をはっきりと意識させます。
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箱の裏・・・四角い顔に原型の運転席窓、3600形を含め「いまだ健在!」とアピールしているかのようです。
買う人は2セット買って8連にするのでしょうが、私は実車の編成にはこだわらないので、扱いやすい4連で充分です。

付属シール・・・最初から印刷されているのは『普通・高砂』行きですが、行先を貼り変えるなら・・・やはり地元であった『津田沼』かな。
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ブリスターの蓋を開け、編成状態で撮影・・・
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そうそう、このギラギラしたステンレスのボディーが好きだったんですよね。

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並べてみると、先頭車が素晴らしい出来です。
GM板キットの泣き所であったこの場所、ライトも綺麗に塗り分けられ、レンズも別体です。行先等も綺麗に印字されています。最近の鉄コレはこの細かい印字が「当たり」「外れ」が分かれるところですが、この京成は素晴らしいと思います。

中間車も貫通路も扉のある中央側、先頭車につながる幅広側と細かく作り分けられています。
妻面の赤い表記類がクッキリと鮮やかですね・・・

室内は鉄コレ基準のもの。赤いモケットが懐かしいです。フカフカの座り心地を思い出します。
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内側から運転席方向を見ます。貫通路が別パーツなので、8連の開けた状態の再現も出来そうですね。
ライト点灯化は透明プラパーツが窓も含めて一体化されたもので、この形状からするとかなり難しそうです。
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まだ細かいパーツ取付はしていませんが、とりあえず線路に乗せて記念撮影・・・
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(連結器曲がってますね)
思わずため息が出るくらい・・・素晴らしい出来です。




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福島交通の床下機器及び台車はグレー塗装されていたようです。今の状態ですと床下機器は軟質プラのオモチャ然としたもの、台車はGMの黒色で下回りがバラバラです。

これらをシンナーで軽く脱脂し、水性アクリジョン塗料の「軍艦色」を筆塗りで塗装します。
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M車の床下機器台座は黒色で目立たなくしました。
アクリジョン塗料は乾燥後の塗膜が強力でプライマー要らずなので、こういう細かな色塗りには重宝しています。

あと、T車は板鉛で補重しました。
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運転席側の連結器ですが、付属のダミーカプラーが大味な仕上げなので、鉄コレのダミーカプラーをゴム系接着剤で取り付けました。
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それにしても・・・鉄コレカプラーはおろか付属のものですら、取り付けると元のブリスターパックに入らなくなってしまうのは困ったものです・・・

最後の部品、ヘッドライトです。
福島交通のヘッドライトはブタ鼻の2灯式です。
先日キハ30に取り付けたエッチングパーツよりも小さなもので、交換や穴開け加工は困難そうです。
なので、ライト部分の色刺しだけ・・・爪楊枝に銀をチョンチョンと塗り、取り付けました。
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台車加工、今度はM車です。
GMの台車「TS301」の車輪を外し、カッターで台車枠を切り取って整形、軸受の部分をドリルで広げ、鉄コレ動力の台車に・・・
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あれ?
合わない・・・??


さて困りました。
GMの台車「TS301」とアンレール付属台車「TS301」の軸距離が異なるなんて思いもよりませんでした。模型の台車から動力ユニットを選んでしまった私のミスです。
もちろん、アンレールの方が正しいの可能性もありますが、T車の加工も済んでいるので、GM台車枠から動力を合わせるしかありません。
ところが、この動力に会う台車間のものが鉄コレ動力にありません。18m級で台車間が16mmの「18m級B」、もしくは15.4mmの「18m級D」なのですが、前者は東武3000系等の限定品「TM-K03」であり通常販売ではありません。後者は商品自体ありませんでした。

こうなると・・・組み換えしかないですね。
ところが、よく見るとTM-06とTM-06Rは動力台車自体が違いました。
仕方がないので旧型のTM-06「18m級A」を京王2700系から、台車は軸距離16mmであるもの・・・TM-07「17m級B」、これは貴志川線たま電車から借りることにします。
文章ですと非常に分かりづらいのでイラストにて解説。
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台車ユニットを外し、それぞれの動力台車と交換します。これで「18m級B(TM-K03同等品)」が出来ました。
ここで床下機器も剥がして再び付け替えます。幸い軟質樹脂なので接着剤を綺麗に除去することが出来ました。
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そして最後に台車枠を接着、ピッタリです。
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また、残りの組み合わせで・・・「17m級A(TM-07→TM-05ですね)」が出来ました。
振り替えると・・・もとい、振り返ると(笑)、たま電車自体17m級Aだったのを思い出しました。



安い動力という事で軸距離の異なるもの(豊橋鉄道)を使ってお茶を濁していたのですが・・・これで元通り、正規な台車になります。結果的には一石二鳥になったわけです。

京王2700系は新しいTM-06Rなのですが、動力ユニット自体が灰色から黒になったくらいで、特に変わりはありません。こちらも台車枠を加工して貼り付けたものですから再接着となりますが・・・




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台車の加工です。
まずはT車から・・・
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このアンレールの台車ですが、全体的に甘い造りで台車の首振りも固く、アーノルドカプラーではなくドローバー式の簡素なものです。
たまたま量販店で東急5000系用の「TS301」がありましたので交換しますが、スンナリとはいきません。床板が厚く、台車留めの中心ピンが留まりません。他の台車留めピンも試しましたが難しいようです。
ピンによる台車固定を諦め、無難にビス&ワッシャによる固定方法にします。ビス&ワッシャはミニ四駆のものです。
床板に4mmのドリルで台車留めの穴を拡幅、そこに直接ナットを押し込みます。軟質プラなので押し込むとギュッと入ります。
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押し込み式にしたのは台車の回転軸が安定するからです。
そしてビス→台車→ワッシャ→ナット(床板)へとネジ留めします。ガタつきもなく抵抗なく左右に回転します。
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動力車と高さを合わせてみると若干高めになったのでワッシャを外しましたが、回転の抵抗に変わりはないので大丈夫でしょう。
ここで緩み止めのため、ナット周辺を瞬間接着剤を浸透させ固定します。とはいえ再びネジを緩めれば簡単に接着剤は外れます。




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