2015年夏のこと、中古屋でスワローエンゼルのマークが付いていますが29号機?を1,000円で購入し、整備後に子供に譲ったものでしたが、調子が悪いとのことで預かって調査することに・・・
(購入時)
(活躍風景、クリーニングカー牽引ですが・・・)
実はブログの最初の挨拶に使った車両だったりしますが、リンクは割愛・・・
線路に置いて通電してみると、パワーパックのブレーカーが上がりランプが消えました。これは何らかの理由でショートを起こしているようです。
車体を分解し、ワニグチを当てて通電します。この旧C-62の場合、炭水車に集電機構はなく、先輪と従輪がプラス/マイナスの集電になっており、それぞれにワニグチを挟みますと・・・問題なく動きます。
おかしいな・・・とワニグチの挟み位置を変えて試していくうち、とある組み合わせでショートを起こしました。
その場所は・・・
従輪の前側の非公式側、この車輪が原因でした。
写真を拡大し説明しますと、公式側従輪の内側に薄い絶縁ワッシャがある(写真は従輪後側のもの)のですが、これが何らかで脱落し車輪内のダイキャストと接触、ショートしたようです。
片絶縁車輪への交換も考えましたが、絶縁ワッシャが妥当な判断でしょう。
理由が分かれば修理は簡単、代わりの部品を探せばいいのですが、なかなかいいサイズのものが見つかりません。
とりあえず周囲を見回して代替できるものを・・・
ありました。
スポイトの先端です。これでしたら輪芯のサイズに合いますし、柔らかいので加工も容易です(ボールペン内芯でも対応可能かと思います)。
さっそく、鋭利な刃物で薄く削ぎ切りします。スポイト直下のものが一番薄くきれいに削げました。
再び組み上げた状態です。
また、動輪のタイヤゴムが弱っており、簡単に切れてしまったので交換します。
交換用のトラクションタイヤはKATOのC11用を使います。若干小さいですが伸びるので対応可能です。
車体を外し、第3動輪につながるロッドピンをゆっくりと持ち上げ、外します。くれぐれも紛失しないように・・・
トラクションタイヤをロッドの下から遠し、片側を抑えてクルリとドライバーを動輪に添わせるように回し、溝に通します。ちなみにこの作業用として、使えなくなった極小マイナスドライバーの先を曲げて成形した治具を使っています。
ロッドピンを押し込みます。この作業は非常に面倒ですがピンセットを使わず、必ず素手で行っています。何度も失敗しますがピンセットで飛ばすより確実です。
あっ、ドーム下のウェイトを忘れました。
模型蒸気あるある、な話です。
試験走行では全く問題なく走行しました。
古いモデルですし安かったので修理不能かな・・・と一瞬思いましたが、ここは関水金属(KATO)のベストセラー商品、各部品は堅牢でこれからも問題なく活躍することでしょう。
もちろん今の製品の精密さには敵いませんが、でもやっぱり私の中ではこの旧製品のC-62やD-51はNゲージ模型の王者であり続けるモデルです。
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