不動状態のEF64_1000番台、分解したところ、ダイキャスト内側に緑青のような腐食痕がありました。嫌な予感・・・
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モーターも外し、ダイキャストだけにします。

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モーターからウォームを介して動力台車の大ギアに接する螺旋のギア周辺に緑青があり、左右ダイキャストに粉状にびっしりと付着しています。

 

ただこうして写真でアップしてあらためて見るとアレですね・・・

ダイキャスト鋳造において組成(素材の練り込み)自体が非常に甘く、表面がマーブル状に見えます。このようなものは他社には見受けられません。すでにこの時代からダイキャスト製造の技術不足があったと思われます。同時期発売と思われるCタイプ機関車のダイキャストもガラスののように割れてしまいましたし。
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この個体も何か強い衝撃を与えると割れてしまうかも・・・

 

モーターにも直接通電してみますが、こちらは問題ありません。
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緑青を除去し洗浄、接点を磨き通電グリスを薄く塗布します。浸食は見られず心配されたダイキャストへのダメージはありませんでした。

ということは腐食ではないこの色は・・・
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次に動力台車をチェック、転がりを確認します。
片方の動力台車が固着こそしてはいませんが、非常に硬く動きません。セラグリスを注入して揺すっても効果はありません。
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動力台車を分解、各ギアをチェックすると、ウォームから接する大ギアが摩耗し、歯が立っていないことに気づきました。ギア固着から山が削られていき、とうとうギアに接触できなくなったものと思われます。
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あの緑青のように見えたのは、緑色のギアが削られた粉がグリスに混じり、経年変化で乾燥化したものだったようです。

 

 



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